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シネイド・オコナー
SINEAD O’CONNOR

66年12月8日生まれ、アイルランド・ダブリン出身のシンガーソングライター。本名はシネイド・マリー・バーナデット・オコナー。

英ロンドンで音楽活動を始め、87年に『The Lion And The Cobra』でアルバムデビュー。セカンドアルバム『I Do Not Want What I Haven’t Got』(90年)からシングルカットされたプリンスのカバー“Nothing Compares 2 U”が、世界中で大ヒット。アルバムも全米・全英で1位を記録し700万枚以上を売り上げ、アーティストとしての地位を確立した。

SINEAD O’CONNOR 『I Do Not Want What I Haven’t Got』 Chrysalis(1990)

独特の歌声とスキンヘッドの容姿で注目され、自身の宗教に対する反発や国歌斉唱の拒否など、音楽とともにその行動も大きな話題となった。

90年代以降は女性司祭になり、音楽活動を一時休止するも復帰するなど、活動は不規則に。2018年にはイスラム教へ改宗し、シュハダ・サダカットに改名した。

晩年はメンタルヘルスの不調に悩み、2023年7月26日に死去。56歳没。

 

トニー・ベネット
TONY BENNETT

1926年8月3日生まれ、米ニューヨーク出身のジャズ/ポップ歌手。本名はアンソニー・ドミニク・ベネデット。

イタリア系移民の子として育ち、美術学校で音楽と絵画を学ぶ。第二次世界大戦で退役後、ジョー・バリ名義で歌手活動を行うが、その後、現名義へ改名。

1951年の“Because Of You”で全米1位を獲得して以来、1950~60年代中盤にかけて“Stranger In Oaradise”“I Left My Heart In San Francisco”など数多くのヒットを放ち、グラミー賞を多数獲得している。

60年代中盤以降は、ロックの台頭により人気は陰りを見せたが、80年代のテレビ番組への出演や、90年代のMTVアンプラグドへの登場でスターダムにカムバックを果たした。

2000年以降もアレサ・フランクリン、マライア・キャリー、エイミー・ワインハウスなど幅広いジャンルの若手からベテランまで、多くのアーティストとデュエットを重ねた。2011年のコラボレーションアルバム『Duets II』、同作のコラボ相手の一人だったレディー・ガガとの『Cheek To Cheek』(2014年)と『Love For Sale』(2021年)という3作で、グラミー賞の最優秀トラディショナルポップボーカルアルバム部門を受賞する快挙を成し遂げた。

TONY BENNETT 『Duets II』 Columbia(2011)

TONY BENNETT, LADY GAGA 『Cheek To Cheek』 Streamline/Interscope/Columbia/ユニバーサル(2014)

TONY BENNETT & LADY GAGA 『Love For Sale』 Streamline/Columbia/Interscope/ユニバーサル(2021)

また『Love For Sale』は史上最高齢(95歳)で新曲入りのアルバムをリリースした記録でギネスに認定されるなど、晩年までまさに〈音楽界最高のシンガー〉であった。

2023年7月21日に死去。96歳没。