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深夜~国内アーティストも要注目! ROOKIE A GO-GOは今年も大豊作

小田「ここまでヘッドライナーやロック~ポップなアクトをメインに触れてきたので、深夜帯に出演するアーテイストにも注目してみましょうか。というか、今年は0時を過ぎてからが本番かもしれない。初日なんてザ・キラーズやペギー・グーが終わった後に電気グルーヴが登場しますよ? 最近2人のインタビューを読んだんですけど、RED MARQUEEが一番居心地がよいそうで。今年はそんなRED MARQUEEの初日の深夜ステージ、PLANET GROOVEのトップバッターを務めるということで、直前のフローティング・ポインツから楽しめそうですね。

この日は最近Adoのリミックスも手がけていたジャックス・ジョーンズ、昨年末に活動再開したgroup_inouも出演します。2日目はマッシュアップの伝道師こと2manydjs、3日目には昨年の来日ツアー、先日のNewJenasの東京ドーム公演でのDJも話題だった250(イオゴン)などがラインアップされてます。いったいいつ寝ればいいのか、本当に困りますね(笑)」

天野「今年の深夜アクト、たしかに超豪華ですよね。夜は寒いのが辛いし、朝からいると体力が持たないのが難点ですが(笑)。

初日はMikikiに何度も協力してもらっているin the blue shirtがGAN-BAN SQUAREに出演するので、マストで観てください。あとは角銅真実DUO(角銅真実&巌裕美⼦)も注目だし、2日目にはイン・イン(YĪN YĪN)というジャングルのインタビューで触れられていたオランダのエキゾチックなファンクバンドが出演します」

小田「国内アーティストにあまり触れずにいましたが、初出演のbetcover!!は5月にプレイベントでようやく生でライブを観れて、もう完全にノックアウトされました。歌謡曲の要素も確かに感じましたが、ポストロックやガレージロックの美意識を独自の解釈で昇華した楽曲が、あんなにも情熱的に表現されるなんて驚きです。あの衝撃をもう一度RED MARQUEEで体感したいですね。

3日目のFIELD OF HEAVENには、菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラールが朝イチで登場するんですよね。5月に結成20周年公演を成功させたばかりですし、菊地さん自身もドラマ「岸辺露伴」シリーズの劇伴などで活躍の場を広げ続けています。ちなみに菊地さんは2日目の夜、GAN-BAN SQUAREにもDJとして登場しますが、Xで2つのステージへの意気込みをポストしていて、もう興味津々です」

天野「日本のアーティストでMikiki読者にぜひ観てほしい!と強く訴えたいのが北村蕗さんです。山形出身、弱冠21歳のシンガーソングライターですが、とにかく歌を含むパフォーマンスがすごいので、ライブで絶対に体験してもらいたい。語彙力ゼロな形容をしてしまうとポスト中村佳穂さん的な天才なのですが、R&Bやジャズからダンスミュージック、アンビエントまでを飲み込むジャンル横断的な感覚もずば抜けています。それでいてピアノの弾き語りが基盤にあるので、シンプルな歌と演奏だけでも超パワフル。6月のワンマンライブもヤバかった……。初日のGYPSY AVALONでぜひチェックを」

小田「8年ぶりのニューアルバム『Song Symbiosis』のリリース直後でもあるトクマルシューゴも見逃し厳禁じゃないですか? 実は学生時代にアルバイトとしてフジロックに参加した時、バックヤードでトクマルさんとすれ違って勝手に感動したのを今ふと思い出しました(笑)。楽曲にしてもパフォーマンスにしても〈オーガニック〉というワードで形容されがちですが、苗場で観る彼のライブはそんな言葉じゃ言い表せない、苗場の木々や山々と一緒に踊っているかのようなスケールで。きっと新作からの曲も演奏するはずでしょうから予習して臨みたいですね。

あとは25年ぶり(!)にフジロックに帰ってくるWINO、最新作の『石のような自由』(2023年)も好評で、この半年ほどで急速にフォロワーが増えている家主なども要チェックですね。あっ、忘れそうでしたがsyrup16gだけは絶対に観ます(笑)」

天野「あとは壷阪健登さんと石川紅奈さんによるユニット、sorayaもおすすめです。ジャズピアニストの壷阪さんには先日も取材をさせていただいたばかりなのですが、小曽根真さんがプロデュースしたデビューアルバムにしてソロピアノ作『When I Sing』(2024年)が素晴らしかったです。石川さんはジャズベーシストで、sorayaではボーカルも担当。ジャズ界の若く才能あふれる2人が日本のポップスの伝統に連なるような歌モノをやっているのが、sorayaなんです。苗場のロケーションにぴったりですし、大貫妙子さんやユーミンなど1970~1980年代の音楽が好きな人にも絶対に刺さるんじゃないかなと」

小田「今年はそうしたMikikiでも注目してきたアーテイストに加え、映像作品『Taeko Onuki Concert 2023』をリリースしたばかりの大貫妙子、アジア圏にも進出したずっと真夜中でいいのに。、新たな傑作『呪文』を発表した折坂悠太、アニメ『【推しの子】』第2期のオープニング曲でも話題のキタニタツヤ、アドリアン・フェローらを迎えた新プロジェクト〈Hiromi’s Sonicwonder〉でのアルバム『Sonicwonderland』も素晴らしかった上原ひろみなど、ジャンルや世代を問わない、あらゆるリスナーに開かれたラインナップになってます」

天野「そしてフジロックといえば新人アーティスト達の登竜門〈ROOKIE A GO-GO〉ですが、今年は〈俺のためのルーキー?〉と思っちゃうくらいツボな15組でした(笑)。特に大好きなのは、日曜日に出るkurayamisakaです。シューゲイズやインディ/オルタナティブロック的なアンサンブルが素晴らしいのですが、日本的な情緒を湛えたソングライティングがすごく良くて、なおかつ内藤さちさんの儚さと独特のクセを伴った歌に心を奪われます。

ほかに初日のカブトムシ、Peterparker69、SATOH、2日目のHOME、ANORAK!、3日目の天国注射なども、個人的に好きなアーティストなので注目しています」