OPUS OF THE YEAR 2014
[特集]2014年の100枚+ ~100 ALBUMS YOU MUST BUY~
ゆく年くる年。ゆく音くる音。ゆきゆきて音楽――今年もいい作品は山ほどあったよね!という感慨と共に、この一年も終えることができそうです。でも、新年を清々しく迎えたいなら、これだけは聴くのを忘れちゃダメよ~、ダ(略)
【91】
前作がポスト・インダストリアルの代名詞となったクリエイターの最新作。不穏なビートと放たれては溶解していく重くミニマルな音像は、アルカら新鋭とも共振しながら、いともあっさりと音響テクノ界の最先端を更新してみせた。 *土田
【92】
ロイヤル・ブラッドやオーウェルズと並び、新世代ガレージ・ロックの旗手として注目された若き兄弟デュオ。スタイリッシュな外見に反して、ハードコア経由のジャンクな轟音を鳴らし、〈サマソニ〉でも台風の目となりました。 *山西
【93】
ニルヴァーナがロックの殿堂入りした2014年、デイヴ・グロールは仲間たちと全米8都市を巡り、結成20年の自信をそのままリフにしたような王道のハード・ロック作品を完成。USロックの歴史を背負うのは生き残った彼らだ。 *北野
【94】
般若を迎えたシングル“Ready To Die”を経てのカムバック弾は、優しさと強度を増した語り口にShing02やTSUNEIら客演者の振る舞いも伴った大傑作に。パーソナルな風景もろともリスナー個々の気分に入り込む、グッとくる音楽。 *出嶌
【95】
進行形のロウハウス~インダストリアル・テクノが聴ける一枚。トラックを一手に担うNobuyuki Sakumaのソロ=Cold NameにおけるEBMやウィッチ・ハウスの消化の仕方も含め、2014年のダークウェイヴを象徴する存在かと。 *土田
【96】
MVも楽しい“Hideaway”や“No Enemiesz”で昔のハウス・ポップを再生した新星。シーシー・ペニストンやクリスタル・ウォーターズを連想させるノリは、ロビン・シュルツの“Waves”とかと同根の気持ち良さでもありました。 *出嶌
【97】
cero周辺の次代を担う東京インディー勢のなかでも頭ひとつ抜けた実力を持つ5人組。この2作目はブリティッシュ・フォークを媒介に、60sのサイケ感をモダンにアップデートすることでプログレッシヴなポップ絵巻を作り上げた。 *土田
【98】
良いか悪いかはともかく〈悪くない〉程度じゃ済まないメジャー・デビュー作。刺激に慣れすぎた不感症な世の中にはこれほどのものが必要なのかと感じられたりもして、その意味でもこれぞド真ん中のJ-Popだと思いました。最高! *出嶌
【99】
もともとカントリーから脱していた彼女が、〈初の公式ポップ盤〉と謳った一枚。シンディ・ローパー系の派手で親しみやすいポップ・ロックは、アーティーな作品が目立つ音楽シーンにおいて一際チャーミングな光を放っていたね! *山西
【100】
全体の印象はインディーR&Bですが、スクールボーイQ客演曲に張り付いた90s風味だけでなく、その官能的な歌唱がアリーヤやブランディを思わせ……つまりエッジーな音に乗せてR&Bの本質的な魅力を教えてくれた技アリ盤。 *山西
bounceの選ぶ2014年の100枚
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