残した楽曲自体が多くないこともあって、サーフィスのリサイクルされる曲というのはほぼ固定で集中している。ネタとして有名なのはクールG・ラップ“Fast Life”(95年)から定番と化した“Happy”、またMrカポーン・E“Gangster Lovin'”(2003年)でベタ敷きされた“Closer Than Friends”あたりだろう。いずれも808の響きによるクールな情緒が好まれての引用で、その効果はカール・トーマス“She Is”やジョジョ“Use My Shoulder”といった歌モノでも同様。なかでは、キース・スウェットが“Happy”を織り込んだ“I'm The One You Want”は技アリの引用だ。

 

※サーフィスを特集した連載〈IN THE SHADOW OF SOUL〉第87回の記事一覧はこちら