ロキシー・ミュージックの『Roxy Music: Deluxe Edition』と並べて聴きたい作品たち

KING CRIMSON In The Wake Of Poseidon Island(1970)

70年にキング・クリムゾンのヴォーカル・オーディションを受けているフェリー。結果は落選したわけですが、メンバーの目に留まり、後にロキシーとしてクリムゾンの所属事務所へ入ったほか、『Roxy Music』でもピート・シンフィールドが作詞とプロデュースでバンドに力を貸していますぞ。 *戸部

 

THE VELVET UNDERGROUND & NICO The Velvet Underground & Nico Verve(1967)

若き日のフェリーはヴェルヴェッツを愛聴していたらしく、その影響は“Re-Make/Re-Model”に顕著ですな。既成の価値観を解体しようとする姿勢はもとより、性急なリズムや無機質な歌唱、フリーキーな音飾は先達が作ったサウンドの発展形でしょう。 *戸部

 

FRANZ FERDINAND Always Ascending Domino/Hostess(2018)

デビュー時からロキシーを引き合いに出されていたフランツたけど、『Avalon』しか知らない僕には正直ピンと来なかったんだよね。でもやっと理解できた! 捻くれたポップ感覚やダンサブルだけどズンドコしたビートが似ているし、その趣はもちろん到着したての新作にも継承されているよ! *逸見

 

SIMPLE MINDS Walk Between Worlds BMG Rights(2018)

ロキシーはニューウェイヴ世代にも大きな影響を与えていて、新作を出したばかりの彼らはその代表格だね。また、スージー&ザ・バンシーズは『Roxy Music』から“Sea Bleezes”をカヴァーしたり、ヒューマン・リーグやマッドネスは“2HB”のオマージュ曲を披露したり、枚挙に暇がないよ。 *雑色

 

PLASTICS A ビクター(2018)

アート志向の強い素人集団が脱ロック的な音をめざしたという意味で、PLASTICSは〈和製ロキシー・ミュージック〉と呼んで差し支えないでしょ。実際にロキシー曲をカヴァーしていたし、前座を務めたことも。中西俊夫の一周忌に捧げたこの再結成ライヴ盤が、『Roxy Music』のデラックス版とほぼ同時期に登場したのも奇縁だわね。 *雑色