創作意欲がノンストップ状態のデーモン。そのNowな様子を客演仕事でチェック!

JUPITER & OKWESS Kin Sonic Glitterbeat(2017)

レミ・カバカも参加するデーモンのコンゴ救済プロジェクト、DRCミュージックへの客演で名を上げたデュオの2作目。同じフレーズを繰り返す男声と電気カリンバにトランス必至な“Musonsu”など、2曲でデーモンはスペイシーな鍵盤を披露。

 

TONY ALLEN The Source Blue Note(2017)

幾度となく共演してきた巨匠ドラマーのレーベル移籍を、ピアノでお祝いしたデーモン。モダン・ジャズ時代のブルー・ノート音源に品良くアフロビートを混ぜたような“Cool Cats”は、かつて2人が組んだロケット・ジュース&ザ・ムーンを想起させる出来。

 

NIC FANCIULLI My Heart Saved(2017)

〈Ultra Music Festival〉にも常連のキャリア15年を数えるDJ。この初作から7インチ・カットされたディープ・ハウス“Saying”で、は~っと溜め息交じりに歌うデーモンのどこか物憂げなパーティー・ヴァイブは、『The Now Now』の世界観とも通じます。

 

VINCE STAPLES Big Fish Theory Blacksmith/Def Jam(2017)

『Humanz』に客演してツアー前座も務めたラッパーの最新作に、同じく『Humanz』にも声を添えるキロ・キッシュとコーラスで参加(“Love Can Be...”)。GTA製の実験的なベース・サウンドに新しもの好きのデーモンも大興奮?

 

MURA MASA Mura Masa Anchor Point/Polydor(2017)

デビュー前から話題騒然だったこの若きプロデューサーの初作に、きっちり顔を出しておくデーモンの隙のなさ! 互いの声の境界線すらわからなくなるほどエフェクトをかけた“Blu”での、トロトロなフューチャー・ベースがトレンディーです。

 

RAT BOY Scum Parlophone/ワーナー(2017)

ブリティッシュネスが濃厚に薫る旋律と歌詞をもって、ブラーの後継者とも目されるラット・ボーイ。この初作では複数の曲にデーモンが鍵盤で、グレアムがギターでサポートし、本家からの強力な後ろ盾のもとこれ以上ない船出を飾りました。

 

IBEYI Ash XL/BEAT(2017)

デーモンのソロ作やDRCミュージックにも関与したXLの総帥、リチャード・ラッセルが大切に育成している双子の2作目。頻繁に彼のスタジオを訪れるというデーモンは、日本盤のボーナス・トラック“Top Of The Mountain”で叙情的なピアノを即興演奏。

 

EVERYTHING IS RECORDED Everything Is Recorded By Richard Russell XL/BEAT(2018)

そのリチャードのソロ名義による初作にも、義理堅く馳せ参じたデーモン。イベイーが歌う2曲でピアノを弾き、特に“Cane”はデーモンのアフロ・スピリチュアル・ジャズ愛がドバドバ溢れ出した哀愁漂う名演に。