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部室に置かれたキャンパス・ノートを覗き見しちゃいましょう!

BOB DYLAN Live 1962-1966: Rare Performances From The Copyright Collections Columbia/ソニー(2018)

 部室に着いたら軽やかにケニー・ランキンの流れるなか、3人がブッ倒れていたんでビックリしたんさあ。どれだけ熱く語ったんだよ? オイラも負けじとお気に入りのリイシュー盤を紹介するんべえ。まずは、ランキン繋がりってわけでもねえけんど、ボブ・ディランの『Live 1962-1966: Rare Performances From The Copyright Collections』(Columbia/ソニー)から。エレキへと移行していく変革期のライヴ音源を時系列で並べた、嬉しすぎる2枚組なんさ。しかも66年の5曲以外はすべて世界初の公式CD化だっていうんだから、歴史的な資料価値だってとんでもねえべよ! 〈フジロック〉には行けねえけんど、録音物好きの〈ロッ研〉部員としちゃ、このCDだけで大満足さあ!

 

DAVID BOWIE Welcome To The Blackout (Live London '78) Rhino/ワーナー(2018)

 続いては今年のレコード・ストア・デイの目玉商品だったLPを2枚組でCD化した、デヴィッド・ボウイの未発表ライヴ音源『Welcome To The Blackout: Live London '78』(Rhino/ワーナー)。トニー・ヴィスコンティのレコーディングによる〈Isolar II Tour〉の模様を、ボウイ本人とデヴィッド・リチャーズがミックスしたってだけでもワクワクするけんど、名盤『Low』と『"Heroes"』の楽曲を中心に代表曲を多数交えたセットリストがとにかく最高だんべ!

 

JACK ADKINS American Sunset Boink/Pヴァイン(1984)

 さて、超大物2人の次はほぼ無名のジャック・アドキンスによる84年作『American Sunset』(Boink/Pヴァイン)だいな。スカスカした打ち込みにニューエイジ風ともカントリー調ともつかない浮遊感のあるギターと、どことなくルー・リードのようなヴォーカルが乗った独特のサウンドがおもしろんさあ。ヨット・ロックとしても、サイケなバレアリックとしても聴ける、ある意味イマっぽい発掘盤だんべ。

 

VARIOUS ARTISTS Bob Stanley & Pete Wiggs Present Paris In The Spring Ace(2018)

 最後はセイント・エティエンヌのボブ・スタンレーとピート・ウィッグスが監修したフレンチ・ポップの編集盤『Bob Stanley & Pete Wiggs Present Paris In The Spring』(Ace)。五月革命が起きた68年のパリで、時代と共に激変する同地の音楽シーンを俯瞰した素晴らしいコンピなんさ。イエイエからアヴァン・ポップ、ジャズ・ファンクなどなど百花繚乱の選曲には唸る以外ないんべよ! *穴守朔太郎