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ジョニー・ウィンターをめぐる音楽の果実は、ここに一本のトゥリーを生んだ

GO, GO, GO JOHNNY GO, GO!!! 耳で聴いたピープル・トゥリー―【PEOPLE TREE】JOHNNY WINTER 『Step Back』 Part.5

STEVIE RAY VAUGHAN Texas Flood Epic(1983)

スティーヴィーは10代半ば頃から、ベーシストのトミー・シャノンに目を付けられていた。彼自身は熱心にジョニー作品を聴いていたわけじゃなかったようが、やがてトミーに連れられてジョニーの家でセッションするようになり、そこからデビューへの糸口を掴むことに。これが現代テキサス・ブルース・ロックの2大巨頭の邂逅物語! *小出

【参考動画】スティーヴィー・レイ・ヴォーンの“Texas Flood”パフォーマンス映像

 

 

DR. JOHN Television GRP(1994)

ジョニーがアリゲーターに移籍した前後から密に絡みはじめ、『Step Back』にも参加しているニューオーリンズの大御所。『Let Me In』内の“You Lie Too Much”はそのドクター・ジョンが提供したもので、本作にてセルフ・カヴァーも披露しています。3コードのオーセンティックな同ブルース曲は、ピアノ主導でもギター主導でも美味! *赤瀧

 

 

VAN HALEN Van Halen Warner Bros.(1978)

リック・デリンジャー率いるデリンジャーのポストを脅かす存在として華々しく登場したヴァン・ヘイレン。のちにエディが「リックは俺のタッピング技術をパクった」と豪語して物議を醸しましたが、デビュー当時、彼らはリックのペンによるジョニー曲をライヴで頻繁にカヴァーしていて……あれれ、パクったのはエディなんじゃ? *山西

 

 

BOB DYLAN Highway 61 Revisited Columbia(1965)

『Second Winter』で披露し、来日ライヴでも演奏していた“Highway 61 Revisited”を筆頭に、本作から複数の曲をカヴァーしているジョニー。当初は〈大衆を取り込むための選曲〉とブルース好きから揶揄されましたが、ディランの書く鋭い歌詞とここでの緊張感漲るバンド・サウンドを、ジョニーは心から愛していたのでしょう。 *赤瀧 

【参考動画】ボブ・ディランの75年作『Blood On The Tracks』収録曲“Tangled Up In Blue”

 

 

SLY STONE I'm Back! Family & Friends Cleopatra(2011)

ジョニーと違い、残念ながら奇跡的な復活には至らなかった(!?)カムバック作品。ここに収録された“Thank You(Falettinme Be Mice Elf Again)”でジョニーが客演している。スライ絶好調の69年にジョニーはメジャー進出し、互いに〈ウッドストック〉をはじめ、各イヴェントで顔を合わせていたはずだ。 *小出 

 

 

サンボマスター できっこないを やらなくちゃ ソニー(2010)

このシングル収録のパンキッシュな電気ブルース曲“僕の名前はブルースと言います”からも窺える通り、サンボはそっち方面の造詣も深く、ステージで山口がジョニーの演奏をコピーしたことも。訃報を受けて〈彼のギターは生涯を通じて躍動していた〉とつぶやいていましたが、その躍動を日本で受け継ぐのはあなた方だ! *山西

 

 

THE JIMI HENDRIX EXPERIENCE Are You Experienced? MCA(1967)

ジミから大きな影響を受けたと明言しているジョニー。一方のジミも、クラプトンとジャムった時は「お前はベースを弾け」って言ったのに対し、ジョニーとのセッションでは進んでベースに回ったという素敵な話が残っているほど、その才能を認めていたようです。感情剥き出しの激しいプレイは両者に共通しているところでしょうか。 *赤瀧 

 

 

GARY CLARK JR. Blak And Blu Warner Bros.(2012)

〈クロスロード・ギター・フェスティヴァル〉の出演で、俄然注目を集めたゲイリー・クラークJr。84年生まれということは、ジョニーがアリゲーター入りした年か。ジョニーとの共通点はさほどないが、高音で伸びのある歌が意外に似ていたりする。ちなみに、こちらもテキサス州はオースティン出身。やはりかの地は人材豊富なのだな。 *小出 

 

 

JACK WHITE Lazaretto Third Man/Columbia(2014)

ブルースをロック的に解釈して広めてみせたジョニー。で、それを現代風に更新している人物の筆頭としてジャック・ホワイトを挙げたい。荒々しいギター音を轟かせていたホワイト・ストライプス時代から音楽的にはブルースそのものだったし(実際にジョニーを引き合いに出されることもありました)、大ヒット中の本作でもそのフィーリングを強く感じ取ることができる。 *吾郎 

 

 

THE ROLLING STONES Goats Head Soup Rolling Stones/Virgin(1973)

もとより“Jumpin' Jack Flash”を主要レパートリーにしてしまったほどのジョニー。でも本作収録の“Silver Train”は、ジョニーが先に取り上げて話題になったものだ。なお、ストーンズブライアン・ジョーンズ追悼のハイドパーク・コンサートで、ジョニーの“I'm Yours And I'm Hers”を演奏したことも。相思相愛。 *小出

 

 

RESPECT from the cradle Pヴァイン(2011)

大久保初夏(ギター)が、妹の紅葉(ヴォーカル/ハープ)+同年代のリズム隊と結成した(当時)女子高生のブルース・バンドだ。本作では、同じく若手ブルースウーマンの注目株であるChihanaのスライド・ギターをフィーチャーし、ジョニーの“I'm Yours And I'm Hers”をストレートにカヴァーしている。 *小出 

※試聴はこちら

 

 

THE DEREK TRUCKS BAND Already Free Sony(2009)

初参戦となる2007年の〈クロスロード・フェス〉でこのバンドと共演したジョニー。「一言も口を利いてもらえず、嫌われているかと思った」とデレクは振り返っていますが、単に御大はナメられたくなかっただけのようで、『Roots』(2011年)には嫁のスーザンとセットで彼を招待しています。ジョニーも認めたスライドの名手ですね。 *山西 

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