言葉で束ねられる前からハイパーポップな才能は、さらに凶暴かつ繊細なアップダウンで仮想現実を駆け巡った。Masayoshi Iimori、gu^2、maeshima soshiの助力も得た圧巻の存在感は自然に世界へ波及していきそう。 *出嶌
ダディ・ヤンキーが引退作を発表した2022年、プエルトリコの当代トップスターはラテン・アーバン幕の内な今作で世界最高ヒットを叩き出すなど青天井な躍進ぶり。俳優としては映画「ブレット・トレイン」に出てましたね。 *出嶌

先達に敬意を表しつつ多彩な顔ぶれと大胆なネタ選びをフロアに総動員してハウスやバウンスのグルーヴでシェイクした圧巻のダンス・アルバム。この10年での最高傑作……かどうかは知らんけどとにかく楽しかった! *出嶌

ザ・ルーツのブラック・ソートを相棒にデンジャー・マウスが久々にド直球ヒップホップに挑んだ一枚は、時流に沿わないのが時流と言わんばかりに、ゴツゴツでブンブンでガッシガシ。名作かどうかはわからんけど最高! *出嶌
2年ぶりの11作目は、トラッド・パンクな“もうくよくよしない”など、生命力に溢れた12曲を収録。〈大丈夫〉とは言えないけれど、きっと立っていられる――そんな私たちが本作のなかで生きている。 *田中
メランコリックな歌声と多くの客演で名を広めてきたシンガーの初アルバムは柔らかな表現で歌世界を有機的に広げた良品に。EPも出したニューリー、配信曲の続く空音というBroth Works勢の活躍には新年も期待できそう。 *出嶌
ボカロPとして活動を始め、早くからyamaやAdoらの歌い手を起用してきたクリエイターが、初めて自身の歌唱曲のみで作り上げたアルバム。洗練された簡潔な楽曲が並ぶなか、“水星”のアンセム感に心が躍らされました。 *出嶌

社会を動かしてきたスペシャルな才能が、あらゆる人をスペシャルだと祝福する超キャッチーな大傑作。問答無用のヒットとなった“About Damn Time”の話題もあり、5部門ノミネートのグラミーも今回はどうなる? *出嶌

第4波フェミニズムともシンクロし、支持を集めたオーストラリア発シンガー・ソングライターの2作目。不得手な鍵盤で作曲を進めたというスロウな作風に、ロックダウン下での内省的な思索が映し出されているようで。 *田中
バンドならではの肉体的な演奏にこだわりつつ、脱構築と再構築を繰り返すことで、ビートとグルーヴを研ぎ澄ましてきた4人組の6作目。新ドラマーの加入も大きかったのだろう、リズム・アプロ―チの多彩さが耳を引く。 *田中