Page 3 / 3 1ページ目から読む

さまざまな切り口で音楽家の魅力を伝える最近の伝記映画サントラをピックアップ!!!

 シシー・スペイセクがロレッタ・リンを演じた80年の「歌え!ロレッタ愛のために」など、古くから音楽家の伝記映画は制作されていましたが、近年さらに増えてきているのはご存知の通り。起爆剤となったのはやはり「ボヘミアン・ラプソディ」の大ヒットで、最近も「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」が話題を集めました。主演俳優が歌ったり、既発曲をアレンジしたりと音楽面でのアプローチも多種多様。お気に入りのサントラが増えたというリスナーも多いのではないでしょうか。ここでは、2019年以降の音楽伝記映画のサントラを紹介。2026年もマイケル・ジャクソンを描く「Michael マイケル」、“上を向いて歩こう”の誕生秘話「SUKIYAKI 上を向いて歩こう」などが控えており、音楽家と映画の素敵な関係はまだまだ続きそうです! *田中亮太

 

ELTON JOHN, タロン・エガートン 『Rocketman』 Virgin EMI/ユニバーサル(2019)

エルトン・ジョンの波乱に満ちた半生をタロン・エガートンが体現した映画「ロケットマン」は、主演がヒット曲を熱唱。歌唱力は相当なもので、メロディーを情感たっぷりに聴かせている。書き下ろし曲ではタロンとエルトン本人が麗しいデュエットを披露し話題に。 *木津 毅

 

ANDRA DAY 『The United States Vs. Billie Holiday』 Warner(2021)

不世出のジャズ・シンガーと当局の弾圧を描いた「ザ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ」で主人公を演じたのがアンドラ・デイ。独特な震えも含めてもの悲しげヴォーカル・スタイルを見事なまでに自分のモノにしてみせていて、脱帽せずにはいられない。 *桑原シロー

 

JENNIFER HUDSON 『Respect』 Epic/ソニー(2021)

ジェニファー・ハドソンがアレサ・フランクリンの半生を演じた映画「リスペクト」のサントラは、エモーショナルなジェニファーの歌唱力が存分に堪能できる。ウィル・アイ・アム制作のゴスペル調のオリジナル“Here I Am (Singing My Way Home)”が白眉。 *桑原シロー

 

VARIOUS ARTISTS 『Elvis (Original Motion Picture Soundtrack)』 RCA/ソニー(2022)

本編ではエルヴィス・プレスリーの生き様をド派手に見せていたが、このサントラはオリジナルに加え、リミックスも収録、ドージャ・キャットら現代のスターが多彩に再解釈する楽曲を揃えた華々しい仕上がりだ。主演のオースティン・バトラーの歌もたっぷり聴ける。 *木津 毅

 

DONNIE & JOE EMERSON, LEOPOLD ROSS 『Dreamin’ Wild』 Light In The Attic(2022)

発表された70年代には売れなかったドニー&ジョー・エマーソン兄弟によるレコードが、後世いかに発掘されたかを物語る「ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた」のサウンドトラック。兄弟によるオリジナル曲の素朴な輝きが、時を超えて胸を打つ。 *木津 毅

 

BOB MARLEY & THE WAILERS 『One Love (Original Motion Picture Soundtrack)』 Tuff Gong/Island/ユニバーサル(2024)

レゲエ史に名を残すシンガーの人生とレガシーを探る映画「ボブ・マーリー ONE LOVE」のサントラ盤。ボブのヴィジョンやリズム感覚の特異性を物語る楽曲揃いだが、スティーブン・マーリーがリアレンジしたヴァージョンの存在が本作の価値を高めている。 *桑原シロー

 

VARIOUS ARTISTS 『Back to Black エイミーのすべて オリジナル・サウンドトラック』 Island/ユニバーサル(2024)

エイミー・ワインハウスの伝記映画「Back to Black エイミーのすべて」の登場曲を集めた一枚。劇中では主演のマリサ・アベラが歌っているが、本作にはエイミーのオリジナル曲を収録。他アーティストの楽曲もあり、彼女の音楽的な参照点もわかる内容だ。 *木津 毅

 

ティモシー・シャラメ 『A Complete Unknown』 Columbia/ソニー(2025)

映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」ではボブ・ディランがNYフォーク・シーンのスターとなり、ニューポートのフェスで〈事件〉を起こすまでを活写。本作ではその時期のディランの楽曲を主演のティモシー・シャラメが演奏し歌っており、他にも出演者本人の見事な歌を揃えている。 *木津 毅

 

KNEECAP 『KNEECAP』 Heavenly(2025)

ユーモラスかつ過激に北アイルランドのアイデンティティーを訴えるトリオの自伝的映画「KNEECAP/ニーキャップ」は、彼ら自身が本人役として主演しているのもユニーク。本作に“Belfast”を提供したオービタルのポール・ハートノルとはその後コラボも実現。 *田中亮太

 

ROBBIE WILLIAMS 『Better Man』 Columbia/ソニー(2025)

ロビー・ウィリアムスの半生を、なんとチンパンジーの姿として描いた奇想天外な作品を手掛けたのは「グレイテスト・ショーマン」で名を上げたマイケル・グレイシー。サントラには主役の各時代における代表曲や新曲などを、絢爛なリアレンジで収録している。 *田中亮太

 


MOVIE INFORMATION
映画「スプリングスティーン 孤独のハイウェイ」

50年にわたり第一線を走り続け、いまも世界中のスタジアムを熱狂させるブルース・スプリングスティーン。頂点に立つ直前、彼は成功の重圧とみずからの過去に押し潰されそうになりながら、わずか4トラックの録音機の前で、たった一人、静かに歌いはじめる。ヒットチャートも栄光も求めず、ただ心の奥底から掘り出した〈本当の声〉を、孤独と痛み、そして創造の原点とともに刻み込んだ――。彼の魂の旅路が、いまスクリーンに映し出される。

監督:スコット・クーパー
出演:ジェレミー・アレン・ホワイト、ジェレミー・ストロング、 ポール・ウォルター・ハウザー、スティーヴン・グレアム、オデッサ・ヤング、ギャビー・ホフマン ほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
2025年11月14日より全国ロードショー
公式サイト:https://www.20thcenturystudios.jp/movies/springsteen