連絡ノート
部室に置かれた連絡ノートに、何やらおもしろそうなリイシュー盤が紹介されていますよ!
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押忍、鮫洲だ。今日はキャスとかいう米国娘のせいで何となく調子が狂っちまったぜ。まあ、悪い奴じゃなさそうだけどな。さてと、最近の収穫ブツを報告するから夜露死苦。
まずはドゥルッティ・コラムが83年に発表したサード・アルバム『Another Setting』。ドゥルッティに駄作なしだが、これも硬質な叙情に彩られた名品で、しかもデジタル・リマスターを施してのリイシューだ。さらに、当時、日本のみでリリースされたシングルB面曲や未発表音源もボートラで聴けるんだから、涙がちょちょ切れるね。
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お次はロジャー・ウォーターズだ。92年の一大コンセプト作『Amused To Death』が最新ミックス&リマスター仕様で復活したんだぜ。ピンク・フロイドの傑作群にも劣らぬドラマティックな構築美が最大の聴きどころだが、ドン・ヘンリーやリタ・クーリッジなど豪華なゲストも見逃せねえ。特に14曲中8曲でギターを弾きまくるジェフ・ベックの存在感が圧倒的で、ベック・ファンなら絶対にハズせないよな!
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で、参加メンツの凄さではこちらも負けてない! エリック・クラプトンにスティング、フィル・コリンズらが駆け付けた、スティーヴン・ビショップの89年作『Bowling In Paris』だ。AOR界きっての天才メロディーメイカーぶりを発揮した楽曲は、いずれも上質なシティー・ポップ感覚に溢れていてたまらねえよ。いかにも80年代後期な音作りも、いまだったらカインドネス以降のモードにフィットするんじゃねえか!?
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さてラストは、元スクリーミング・トゥリーズのフロントマンにしてUSオルタナ・シーンの重鎮、マーク・ラネガンの未発表曲やデモ・トラックを収録したレア音源集『Houston: Publishing Demos 2002』。何でお蔵入りしていたのかわからんほど、ハイレヴェルなナンバーばかりで、改めて彼の渋味のある男臭いヴォーカルにグッとくるな。カート・コバーンが憧れたっつうのも頷けるわ。