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【IN THE SHADOW OF SOUL】第124回 永遠のクラーク・シスターズ(The Clark Sisters)

連載:ソウル・ミュージックの光と影

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さまざまな角度からリサイクルされるホーリーな持ち味

 キム・バレルが“Jesus Is A Love Song”を取り上げたように、そもそもゴスペルの範疇における定番を多く残しているクラーク・シスターズだけに、メンバー自身によるものも含むリメイクやカヴァーは多い。その影響はエクスケイプが“Is My Living In Vain”を披露した90年代から、本家を招いたケリー・プライスの“You Brought The Sunshine”、ココやファンテイジアらの“Endow Me”など、世俗アクトによるカヴァーの多さにも表れている。そことは違う視点で彼女らを支持してきたのがハウス方面で、ルイ・ヴェガやダニー・クリヴィットらのネタ使いやエディットによってもたらされたフロア視点での人気は、近年のディスコ/ブギー文脈における評価にも繋がるものだろう。

 さらにノーウォーリーズの“H.A.N”が“I'm In Good Hands”そのままだったり、ジェイ・Zが“Family Feud”で“Ha Ya(Eternal Life)”をベタ使いするなど、近年はスピリチュアルなムードもろともサンプリングされるような例も多い。“Center Of Thy Will”を練り込んだブラッド・オレンジの“Holy Will”や、“Endow Me”をソウルフルに引用したゲーム“40 Ounce Love”などは記憶に新しいところだ。 *出嶌孝次

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