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北爪啓之

花澤香菜 Blue Avenue アニプレックス(2015)

3作目ということでイイ感じに微笑みを浮かべ、大人モードのハナザーさん。〈NY〉という絶妙なコンセプト、しかも極めて80s的なそれに抗えぬ魅力を感じてしまった俺……にしたって、エルボウ・ボーンズドナルド・フェイゲン的なアプローチというのはまだ想定内だったけど、まさかビリー・ジョエル“The Longest Time”マナーの一人ドゥワップまで披露するとは、どれだけ我が心の琴線をポロンポロンと鳴らせば気が済むのだ。あ~、好きになるに決まってるじゃないか!

 

 

金 雄大

JANET JACKSON Unbreakable Rhythm Nation/BMG/ソニー(2015)

97年の名盤『The Velvet Rope』以降も、上がりまくったハードルを難なくクリアしてきたジャム&ルイスと、久々にタッグを組んでの復活盤。ジャネットの歌声を最大限に活かした先行シングル“No Sleeep”の時点で本作の成功を確信していましたが、それのさらに斜め上を行く仕上がりでした。ミディアム~スロウ・ナンバーを主体に、アルバム全体を緻密に組み上げていく……そうそう、こういう作品が聴きたかったんです!と気付かせてくれた2015年の一枚。

 

 

久保田泰平

WONDER GIRLS The 3rd Album: Reboot JYP(2015)

あのIUでさえ乗っかっちゃったくらい、K-Popも〈ファンク〉とか〈80年代〉というのがホットなワードになっていたと思うんですが、ダントツにイカしていたのは、ロバート・パーマーブライアン・フェリーのPVに出ていそうなヴィジュアルで再起動したJYPの女神たち。(その後のR&Bにも通じる)レイト80s特有のメランコリーまで封入した楽曲群に、手塚理美みたいなワンレン女子にときめいていたあの頃を思い出しました。

 

 

桑原吏朗

SQUEEZE Cradle To The Grave Virgin EMI(2015)

ヴェテランが揃って良作を発表した2015年。わけても17年ぶりのこのアルバムがよもやの最高傑作となった彼らには、大きな拍手を贈りたい。のびのびとビートルズ愛を迸らせたり、お気楽に70sディスコ・サウンドへアプローチしたり、UKロックのルーツであるスキッフルに向き合ったりしつつ作られた本盤は、心躍るような美メロ・ポップスの宝庫で、作品全体の開放感ではELOより上かも!? こんなのが出てくるからロックを卒業できないんだよね。

 

 

澤田大輔

softly Live Love Laugh ARIGATO/Village Again(2015)

北海道発、ティーン女子のデュオによる2枚目のミニ・アルバム。ヴォーカルとギターという編成ながら、フェイヴァリットにアリアナ・グランデを挙げるようなソウル志向を持ち合わせており、フォーキーでいてグルーヴィーという絶妙なバランスのサウンドが素晴らしい。スウィート&メロウな“Girl's Talk”をとにかくよく聴きました。メジャー・デビューが決定しており、2016年のさらなる活躍への期待も込めて推薦させていただきます。

 

 

柴田かずえ

HIATUS KAIYOTE Choose Your Weapon Flying Buddha/ソニー(2015)

前作をずっと愛聴していたので……ジャイルズ・ピーターソンら世界のトップDJやミュージシャンから絶賛されている、メルボルンの4人組が満を持して日本デビューしたことは、私にとって嬉しい出来事でした。で、ネオ・ソウルな気運も味方に付け、ネイ・パーム嬢の表情豊かな歌声は瞬く間に浸透。〈Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN〉でも、世代を超えてさまざまな方が釘付けになっていましたよ! グラミーにもノミネートされ、ますます躍進するんだろうな。

 

 

ダイサク・ジョビン

LULU GAINSBOURG Lady Luck Mercury France(2015)

セレブ中のセレブでしか創造できない、畏敬の念さえ抱かせる、洗練に洗練を重ねたスマート&スタイリッシュという言葉そのままな究極の美しきこの音楽は、もっと多くの音楽ファンの耳に触れ、もっと大きな話題になってほしいです。ほかにも2015年はブラジル、アルゼンチン、アフリカもので良作が多く、とっても楽しめた。日本ではライヴをよく観たLUCKY TAPESSANABAGUN.をはじめ、入江陽吉田ヨウヘイgroupなど東京インディー・シーンの新進アクト+cero佐野元春が素晴らしかった!

 

 

田山雄士

おとぎ話 CULTURE CLUB felicity(2014)

2010年代も残り半分。CDはなくなっていないし、レコードはやや元気だし、ストリーミングは未知数という状況が後半どうなるのか? できれば、みんな残ってください。さて、おとぎ話はこの5年ずっとワクワクをくれたバンドです。どのシーンにも属さず、どんなアーティストとも絡める。だけど、正直まだまだ聴かれていない。評論家も含めて。こんなに素晴らしいアルバムなのに。この〈+1枚〉でも多くの人に知ってほしいから選びました。オススメ曲は“COSMOS”。

 

 

長澤香奈

NU'EST Bridge the World ARIOLA JAPAN(2015)

ヴァラエティーに富んだポップソングが満載。かつ、楽曲の流れが絶妙で、聴いているうちにライヴを観ているような感覚に。この一枚を通じて日本制作によるK-Pop作品の新たな可能性を感じました。日本デビュー1年目のグループながら、日本語の発音も美しく、歌詞もスッと入ってきます。2015年のダンス&ヴォーカル・グループ界隈は、三代目J Soul Brothersの大ブレイクをはじめ、例年以上に賑やかで、日本も韓国も個性豊かな新人が多数。2016年の活躍も楽しみです。

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