JAMES TAYLOR Carnegie FMIC(2014)

 データはプログレの話になると本当に熱いよね。卒業したらあのウンチクが聞けなくなるなんて、寂しい限りだよ。さて、気を取り直して最近のお気に入りCDを紹介します。まずはジェイムズ・テイラーの未発表ライヴ盤『Carnegie』。キャリア中でも異色と言えるUS東海岸寄りの音作りとなった『Walking Man』リリース直後、74年のカーネギー・ホールでのパフォーマンスということもあり、デヴィッド・スピノザリック・マロッタらNYの職人たちが参加して洒脱なサウンドを鳴らしています。この時期のライヴ音源は珍しいし、音質が良いのも嬉しいよね。

【参考動画】ジェイムズ・テイラーの74年作『Walking Man』収録曲“Walking Man”

 

 

RAY KENNEDY Ray Kennedy ARC/Columbia/ヴィヴィド(2014)

 お次は、紙ジャケ化されたレイ・ケネディによる80年のAOR名盤『Ray Kennedy』。デヴィッド・フォスターのプロデュースで、スティーヴ・ルカサーをはじめとするTOTO人脈が助力した鉄壁の布陣だよ。ルカサーの才気迸るギター演奏はもちろん、ケネディの黒い歌唱も魅力的。ブラアイン・ウィルソンと共作してビーチ・ボーイズが歌った“Sail On Sailor”のセルフ・リメイクが聴けるのもポイントです。

 

 

DEVO Miracle Witness Hour Futurismo/Pヴァイン(2015)

 続いては、ディーヴォが77年に録音した未発表のライヴ音源集『Miracle Witness Hour』。デビュー・アルバム『Q: Are We Not Men? A: We Are Devo!』発表前の演奏だけあって、初期のパンキッシュで破天荒なステージの模様が鮮烈に伝わってくるんだから、本当にたまりません!

【参考動画】ディーヴォの79年のライヴ映像

 

 

LIAISONS DANGEREUSES Liaisons Dangereuses TIS/Soul Sheriff(2015)

 そのデビュー作のエンジニアを務めたコニー・プランク繋がりで紹介したいのが、彼がプロデュースしたリエゾン・ダンジュルーズの81年作『Liaisons Dangereuses』。元DAFのメンバーによるジャーマン・ニューウェイヴの名盤で、後のテクノにも絶大な影響を与えた硬質で冷徹なエレクトロ・ビートは、いまの耳で聴いても物凄く衝撃的。長らくの廃盤状態を経てやっとリイシューされたので、ロッ研のみんな、特にジョンは絶対に聴いてください!