BAD RECYCLER
2012年以降のカヴァー/サンプル(前編)
“Slave To The Rhythm”を歌っていたことを思えば、こちらのジャスティンも『Xscape』参加がありえたのかも? ともかく、本作収録の“Die In Your Arms”はジャクソン5“We've Got A Good Thing Going”をベタ敷きしたメロウな逸曲に。
カフェ映えするグッド・カヴァー集にて45が取り上げたのは“I Wanna Be Where You Are”。ここで歌を担ったHanah Springは自身の新作でリオン・ウェアと組むという縁も!
LAラティーノの首領によるオールディーズ(チカーノ・ラップ界では主にスウィート・ソウルのこと)ネタ曲集で、ジャクソンズ“Good Times”をそのままメロウにリメイク。あまり知られていない曲を使い、冒頭でマイケルに哀悼を捧げているのも好印象だ。
クァンティックことウィル・オランドが伝統的なクンビアのスタイルに臨むユニット。“No Pares Hasta Tener Lo Suficiente”とは……さて、どの曲のカヴァーでしょうか?
スヌープからTDE一派、グラスパー軍団まで多方面との仕事で知られる西の敏腕マルチ奏者。本編終了後に披露する“I Can’t Help It”のカヴァーは、ヴォコーダー歌唱と鍵盤の絡みがメロウで心地良し。しかもプロデュースはクインシーって!?
グラミーで脚光を浴びたベーシスト/ヴォーカリストがラジオ・フレンドリーな作りをめざしたという傑作。ここでも取り上げられたのは“I Can't Help It”で、ハートウォーミングな女声にマイケルのカヴァーはよく似合う。
かの『OK Computer』や〈Sgt. Pepper’s〉などのカヴァー盤を出してきたレゲエ集団が、丸ごと『Thriller』に挑んだ意欲作。名曲と往年の名リディムを組み合わせるなど凝った構成で、曲の良さとレゲエの包容力を伝える好盤だ。
表題だけ!? 本作のリミキシーズに参加のモーリス・フルトンはMUで“Stop Bothering Michael Jackson”を出していた。
評判だったクアドロンの“Baby Be Mine”カヴァーが聴けるサントラ。コーラス部分は参照せずココが主旋律を朗々と歌う作りは別曲のようで、マイケルらしさが歌の掛け合いから生じていたこともよくわかる感じ。